佐久穂町議会の委員会合同視察研修を行いました!

令和5年10月30日(月)から11月1日(水)にかけて佐久穂町議会の委員会合同視察研修を行いました。

10月30日(月)【道の駅常総】 報告者:須田芳明

茨城県常総市に令和5年4月28日にオープンした「道の駅常総」を見学しました。本道の駅は圏央道常総インターチェンジを降りてすぐ、国道294号沿いに立地し、アクセスが抜群に良く、常総市の新たな玄関口として期待されているとのこと。また「道の駅常総」周辺にはTSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ(民間集客施設)をはじめグランベリー大地(空中いちご園)もあり、道の駅だけではなく、「食と農と健康」をテーマに6次産業化を軸としたまちづくりと地域活性化を目指す「アグリサイエンスバレー構想」のコンセプトを具現化した施設を見ることができました。

11月現在、来場者100万人を達成した「道の駅常総」の運営方針を参考に、町に提言していきたいと思います。

10月31日(火)【農福連携施設】 報告者:高見澤利博議員

(株)ゴリラファーム代表・高橋まち子様に支援状況ついてお話しを伺いました。ここは就労継続支援B型事業所であり、年代は19~75歳と幅広く、障害区分、知的(B)4人、精神4人、身体2人が働いております。仕事内容は、農作業「野菜作り」、お弁当・乾燥野菜・ドライフルーツ作り、パッケージ作業など軽作業しておりますが、一般就労を目指している生徒さんや伸びしろのある若い子には、ぬるま湯に浸すことなく指導しておると聴く。入所時はほとんどの人が包丁を使えないと心配をするが、皆上手に包丁を使いこなしていると話す。

作業中には、指を切ったり、やけどをしたり、重い物を運んだり、虫が付いている野菜を扱ったり、手を泥だらけにしたりと、様々な経験を積みながら五感を鍛え、親がいなくなっても自分のことが出来るように教える事。それには、褒める、叱る(言い聞かせる)根気と精神的«ゆとり»を持たなくてはと語りつつも、「雨が降ってこそ、大地は固まる、風が吹いてこそ凧も上がる」が如く、一つ一つ乗り越えながら、皆が成長でき、ほっとできる場所、安心できる場所につくり上げて行きたいと語っておりました。

10月31日(火)【東北大震災遺構】 報告者:竹内達朗議員

視察研修の2日目、仙台市立荒浜小学校を訪ねました。荒浜地区は、仙台市中心部から東に約10km離れた太平洋沿岸に位置しています。海岸線に沿うように運河が流れ、この地区には約800世帯、2,200人が生活していました。東日本大震災発生当時は91人の児童が通っており、職員や住民ら合わせて320人が校舎に避難しました。押し寄せた巨大な津波は2階にまで達しています。

1階の出入り口は海側にあり、ベランダ部の鉄柵は大きく破損し津波の威力を感じさせます。1階の教室等には当時の写真があり、津波が運び込んだ自動車や瓦礫で詰め込んだ状態の室内を知ることができます。体育館に設置してあった大きな時計は津波に襲われた時間のまま止まっていました。ガイドの案内で屋上に上がるとその地域一帯を眺めることができます。もうこの地域に人は住むことができず、企業の施設や公園などが計画されて工事が着々と進んでいました。

荒浜は仙台市で唯一の海水浴場だったということで震災前は大きくにぎわったそうです。当時の姿を知ることができるのは展示されている模型でしか術がありません。校庭の片隅には、二宮金次郎の像が倒れたままの姿で展示されていました。海岸付近に観音像が建立されていたので、その場所まで足を運び手を合わせてから荒浜小学校を後にしました。

11月1日(水)【有機給食・小学校農業科の取り組み】 報告者:高見澤敏幸議員

福島県喜多方市役所にて次の2項目について教育委員会より説明を受けました。

1有機給食の取り組み
市内には共同調理場2カ所、給食センターが2カ所、自校調理が5校あり1日約3700食が調理されている。4つの学校給食生産者団体があり約80名の会員が有機肥料を中心に化学肥料や化学合成農薬の使用を一般栽培より2割以上削減した栽培条件の下でとれた食材を学校に提供している。地場産物の活用は県産と市産の合計で60~76%となっている。

2小学校農業科の取り組み
教育特区の認定を受け市内17の小学校で3~6年生に農業科が設置されている。総合的な学習の時間の半分に当たる35時間をそこに充てている。市民100名強が支援員として登録され、地元農業高校の協力も得ている。栽培品目は各校の収穫祭等の行事内容により違いはあるが、各校が稲作と野菜作りに取り組んでいる。

人口42千人強の喜多方市が小学校農業科全体計画を立て、農作業の実体験を通して、食べることの意味、命の大切さを理解できるようにする、などを目標に市全体で取り組まれている様子を知ることが出来ました。子供たちの作品集では米や野菜作りを経験したことで農産物に対する感謝の気持ちが強くなったという感想が多く書かれていました。規模は違いますが佐久穂町として取り組めることがないか検討し提言していきたいと思います。

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