国内において、はちみつの摂取が原因と推定される乳児ボツリヌス症による死亡事例がありました。
乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児に特有の疾病で、離乳食等で摂取されたボツリヌス菌の芽胞が腸管内で発芽、増殖し、その際に生産される毒素により発症します。
乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児に、はちみつを与えるのは避けてください。
【症状】
便秘、筋力の低下、哺乳力の低下、泣き声が小さくなる等が認められます。
【原因食品】
乳児ボツリヌス症の主な原因食品は、はちみつになります。原因不明の事例も多くあります。はちみつ以外での原因食品が確認された事例はほとんどありません。
【予防方法】
乳児ボツリヌス症の予防は、1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のある食品(はちみつ等)を食べさせないことです。
【ボツリヌス菌】
ボツリヌス食中毒等のボツリヌス症の原因菌になります。ボツリヌス菌は土壌や海、川などの泥砂中に分布しています。酸素の少ない環境を好む菌で、芽胞を作ります。ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、低酸素状態に置かれると発芽・増殖し、ボツリヌス毒素を生産します。
はちみつ自体はリスクの高い食品ではありません。 1歳未満の乳児には、はちみつを与えてはいけませんが、 1歳以上の方がはちみつを摂取しても、本症の発生はありません。 |
厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html
A型肝炎ウイルスによる食中毒は、従来より二枚貝との関与が指摘されています。下記の方法で食中毒の予防をします。
【予防方法】
加熱調理用の二枚貝については、内部にまで食中毒の原因となるA型肝炎ウイルス等が存在する恐れがあるため、中心部まで、十分に加熱する必要があります。
特に、冷凍や殻付きの二枚貝については加熱が不十分となりやすいので注意してください。
健康福祉課 保健係
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