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平成20年度12月職員朝礼から

  12月朝礼を行います。

   あと1ヶ月で、今年も終わります、早いですね。

   インドではホテルの多発テロで、200人近くの人が亡くなられました。日本人の津田さんもお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りしたいと思います。

 またタイでは反政府市民団体による、国際空港を含む2空港が占拠され、運行が不能となっています。金融危機、経済不安と共に世界が騒然としています。

  11月29日にしらかば結婚相談所の主催、小海町・佐久穂町社会福祉協議会共催による講演会が茂来館で開かれました。「今どきの若者の結婚事情」と題して、講師は日本青年館 結婚相談所 専門相談員である板本洋子さんでした。

 板本さんは、南佐久の各町村で24〜25年位前から結婚相談に関わってくれていました。私も20数年前、八千穂農協の酪農部会、農協青年部の役員をしていた時に、講演会の講師として来てもらったり、若い人たちと一緒に青年館のスペシャリスト講座に参加し、勉強した思い出があります。20数年前、嫁飢饉、嫁不足といわれた代表選手は農業青年たちでした。高度経済成長の中で、3Kとか5Kといわれ、娘さんたちから結婚相手として敬遠されてきたその一番大きな原因は、農村の封建制にあるといわれていました。農村は物や機械の近代化は進んだが、心の近代化が進んでいない。それが進まない限り農家に嫁さんはやってこないといわれていました。「じゃあ農村の心の近代化が進み、農村の嫁不足が解消するのはいつなのか」という議論の中で、封建制の固まりである、じいちゃん、ばあちゃんのいなくなる、20年後位には結婚難は解消し、サラリーマンと同じように結婚を望む人たちは皆結婚できる時代になるかもしれないと、気楽に考えていました。

 20年以上過ぎました。私たちの思惑は見事にはずれました。

  この町で生まれる子どもの数は、ここ3年ほど70人台ですね。今年は少し増えそうですが。8月15日に成人式がありました。町から180人に案内を差し上げ、、145人位出席してくれました。たった20年で生まれる子どもの数が半分以下になりました。この国の人口は100年前は、4000万人位、今は3倍いますね。これが国立社会保障人口問題研究所の予測では、100年後にはまた3分の1になるかもしれないということです。2005年を境に国の人口減少が始まりました。この町の人口のピークは昭和36年か37年頃、今から46〜47年前ではなかったでしょうか。ここ数年、1年に100人から170人位の割合で、町の人口が減少していますね。ですから、このまま減少が続けば、あと50年後には町の人口は半分以下になってしまいます。

 人口が減少しないように、一組の夫婦が、なるべくたくさん子どもを産んでくれるようにと、子育支援に力を入れてきましたが、なかなか増えませんでしたね。今度の講演で、子どもの生まれない原因が分かりました。若い人たちがいても、結婚してくれなくなったことと、晩婚化の影響が大きいということですね。20数年前までは、男性のほぼ100%が結婚願望でした。女性も90%以上結婚願望だったと思います。それがたった20数年の間に若者の結婚観が変わってきました。「結婚はしてみたいが、いい人がいなければしなくていい」と考えている人が男も女も60%以上もいるということだそうです。

 なぜ、こんなに変わってしまったんでしょうね。昭和39年東京オリンピックの年を境に恋愛結婚と見合結婚の比率が逆転したようです。今は恋愛結婚が87%以上、見合結婚は6.2%しかないそうです。女が男を選ぶ時代になり、出会いの場を作ってもうまくいくとは限らない、人間関係を作ることが下手になり難しくなったようです。

 昔はフーテンの寅さんのような、スケベでお節介な先輩が地域の中にいて、その人たちが若者の指南役だった。ITの時代、情報や知識はあっても、若者に知恵がない。地域で若者はどう育っていくのか、どこで成長していったらいいのか。

  九州の西米良村、人口1,300人のこの村は若者の結婚率が一番高い。村の中心地に独身アパートを建てた、現代版の若衆宿、村の社交場であり恋愛を育む場所でもある。ここでもヒントを1つもらいました。今年、清水町の町営住宅を独身者でも申込可能にしたことは、正解であったと思う。

 明らかに変わってきた結婚観に、「これからどう対応していったらいいのか」、「これさえあれば」という方程式は無いが、可能と思われるパーツをいくつも組み合わせ、変化に合わせた独自の方程式をいくつも作っていくしか方法は無いかもしれない。

  人口15,000人の町を目指すために、皆があらゆる知恵を出し合い、共に汗をかき困難を克服していく気構えが必要だと思います。

 今月もよろしくお願いします。

 平成20年12月職員朝礼 佐久穂町長 佐々木定男

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